主イエスがご自分を神に捧げるために十字架上の死へと向かって歩んだ道のりがヴィア・ドロローサ(十字架の道行き)です。始発点と終着点を含めた14留(りゅう)ではその都度立ち止まり黙想し祈ります。
新約聖書の福音書の記述によれば、「ヴィア・ドロローサ(ラテン語:Via Dolorosa(「苦難の道」の意))は、主イエス・キリストが十字架を背負って総督ピラトの官邸(プラエトリウム)から刑場のあるゴルゴダの丘までの道のりを歩いたとされている最後の歩みです。九段修道院でも四旬節中は毎週金曜日、共同で主イエスの御心に寄り添い「十字架の道行」を行います。
先唱者は、初めに「主イエス・キリストは神の国の福音を告げ、人々の救いをまっとうするために十字架の道を歩み、復活の栄光に入られました。わたしたちも主の弟子として今、十字架の道をたどり、その苦難と復活の神秘を黙想します」と唱えます。そして終わりには「十字架賛歌」を唱えます。「主の十字架をあがめ、その復活をたたえよう。見よ、この木によってあまねく世界に喜びがきた。・・・・」 (「十字架の道行」カトリック中央協議会出版 より)
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